琉球王国時代のエリートは「時を刻む」係

 

中国から伝わってきた考え方のなかに「統治者たるものは空間を支配すると同時に、時間をも支配(把握)していなければいけない」というものがあります。それゆえ、琉球王は時間をより正確に把握することに努めました。
時間を計測する役職は尊い職業としてみなされ、エリート官僚にのみ任せられました。
ちなみに、琉球王国は一貫して中国の元号を使い続けてきましたが、その意味は「我々琉球人が中国の皇帝の支配する時間の中に生きている」ことを示すものであるという見方もあります。