首里城にハブ出没!王朝がとった対策とは・・・
王国時代、首里城では那覇港に入出港する船を「西のアザナ」から確認していました。船の入港をいちはやく察知できる久米島を先頭に、島々が上げる狼煙のリレーを目視で確認することにより、中国船や日本船の来港に備えました。
また、ここには時を知らせる鐘が設置されていました。漏刻門や日影台で時間を計測し、西のアザナで鐘を突いて知らせます。
鐘を突くために森を通ってここにやってくる役人が、ハブにかまれるという事件が頻発するようになった時、王府は役人に皮製のブーツを支給したという記録が残っています。ハブが出没するからといって、植物を伐採しないところが琉球王国のポリシー。なぜなら植物は、“気”を留め、神が舞い降りてくる場と考えられたからです。