首里城の石碑に刻まれた「中山第一」とは琉球一の泉!という意味

瑞泉門前の龍樋。少し奥まったところにあるせいか、ガイドがないせいか、首里城を訪れる多くの人はここを素通り!しています。
が、これは首里城第一の泉なのです。かつて王が飲む水であり、また中国の冊封使が琉球に来た際には、わざわざ滞在先の那覇まで毎日運びました。
樋口の石製の流は、16世紀(約500年前の1523年)に中国から持ち帰ったもの。復元された首里城のなかで、この龍が唯一当時のものです。
まわりにいくつも建てられている石碑は、すべて中国の冊封使が書いた書を石碑に仕立てたもので、龍樋の泉を飲んだいわば感想文です。
たとえば「中山第一」という碑は、「中山(琉球)で一番の水だ」という感想。
この水は水質が良いという面もありますが、その名が龍と付いているように、風水でもっとも気が集まる龍穴の場所から湧き出る水で、エネルギーに満ちた水であると考えれられたことも関係しています。
龍樋の水は人口ではなく自然のもの。トンネルが30メートルほど続き、そこに水源があります。