【史跡紹介】おもてなしの芸

 琉球の国王が代替わりをすると、中国から使節団がやってきて、即位を祝うのですが、滞在中には、宴会を開きます。七宴と言って、正式な物で七回もありました。おもてなしをする琉球も大変です。そのおもてなし文化の中で、みがきあげられていったのが宮廷芸能ともいえるのです。とくに1719年の冊封の時にお披露目された「組踊」は大好評でした。組踊は沖縄のオペラとも言われ、内容は沖縄の昔から伝えられているお話しから、音楽と芝居や踊りを組み合わせた芸術です。日本復帰と同時に国の重要無形文化財となり、現在では人類共通の宝ものとして、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。世界に誇れる「おもてなし」が沖縄にあります。主に国立劇場おきなわで上映されています。劇中セリフの言葉がわからなくても、大丈夫。会場では字幕も見ることができますよ。