【くらしと文化】ウチナータイムはなかった

 首里城には時計係がいました。彼らは漏刻番役(ろうこくばんやく)という部署なのですが、宮中内で時刻の計測と、時報を担当していました。詳しくは、ツアー「首里城探検」に参加してのお楽しみですが、天文学の知識が豊富な役人でした。

現代のウチナーンチュは時間にルーズだとか、おおらかだとか言われますが、時間を正確に計測しようとする執念を感じます。というのも、漏刻番役の時報が琉球王国の標準時間ということになるからです。その場所が首里城内にあって、ぜひご案内したい場所でもあるんです。