【歴史情報】沖縄のマゲは左側にあり?

沖縄の古い時代の男性の髪型は「カタカシラ」といいます。本土のチョンマゲとちがい、総髪のまま(実際は頭のてっぺんを少し剃っていますが)で頭の上にマゲを結う沖縄独特のやり方です。

ところが!この髪型は近世(江戸時代)に入ってからのもので、それ以前の時代には、なんと頭の左側に髪を結っていました(画像)。何だか見慣れない髪型ですが、実は絵描きで有名な雪舟というお坊さんが中国に留学した際、琉球人をスケッチしていて、それが京都国立博物館に残っているのです。今から約500年前の絵です。

どうやら頭の片側に髪を結っているから「片髪(カタカシラ)」と呼んでいたみたいです。それにしても面白い髪型ですね。