【史跡紹介】沖縄の「ウタキ」とは?

沖縄には古くから伝わる独特の信仰が根付いています。そしてその拝所が「御嶽(ウタキ)」といわれている聖なる場所、いわば「パワースポット」ですね。沖縄全域にこうしたウタキがありますが、その内部には立派な神殿や神の像などはありません。「イビ(イベ)」と呼ばれる自然の岩石や、何もない平場だったりします。かつて芸術家の岡本太郎がウタキを見て何もない空間であることに驚いたエピソードは有名ですね。

実はこのウタキ、王国の書物『琉球国由来記』に出てくるウタキだけで1000、現在はさらに2000もあると言われています。沖縄はそこら中が「パワースポット」であるといえるのかもしれません。

そして、その2000以上あるウタキのなかでもさらに群を抜いて格式の高いとされているウタキが「七嶽(ななたけ)」です。これらのウタキは琉球の創世神話に登場する場所で、創世神アマミキヨが琉球の島々へ降り立った際、最初に作った7つの聖地であるとされています。

・安須森御嶽(国頭村)
・今帰仁のカナヒヤブ(今帰仁村)
・久高島クボウ御嶽(南城市)
・斎場御嶽(南城市)
・玉城のアマツヅ(南城市)
・ヤブサツの浦原・知念森(南城市)
・首里森・真玉森御嶽(那覇市)

皆さんもぜひ、この7つのスーパーパワースポットを訪れてみてくださいね。